グリンブログ

好きな本や音楽を紹介します。


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悲しみのその先に。『アスミカケル』はなぜ淘汰されたのか。

こんにちは。

 

今回は2月13日発売の週刊少年ジャンプ11号で打ち切りとなってしまった作品

『アスミカケル』を紹介したいと思います。

 

なぜ打ち切りになってしまったのか考えていきたいです。

 

 

・あらすじ

火ノ丸相撲」の川田先生がジャンプの舞台に堂々帰還!

祖父の介護を手伝いながら冴えない高校生活を送る少年・二兎。
だが、女子プロ選手を目指す先輩・奈央の導きで総合格闘技(MMA)と出会ったことから、彼の日常は一変していく...!?
戦わずにはいられない――全力本格MMAストーリー、ここに開幕!! 

*1

 

第22話で前作の登場人物である國崎千比路と國崎の娘であるOKOMEが登場するため、『火ノ丸相撲』と世界観を共有しており、國崎父娘の年齢から『火ノ丸相撲』の約15年後の時代と思われる。

またヒロイン等の女子格闘家の活躍も描かれ、前作との差別化がされている。

 

 

・『アスミカケル』の面白かった所

まず何といっても少年ジャンプで総合格闘技(以後MMA漫画が読めたこと。そして何より、『火ノ丸相撲』の作者が描いていたことである。

火ノ丸相撲』で描かれていた、迫力ある試合の場面などが思い出され、『アスミカケル』でもしっかりと描かれていた。

 

また格闘技・格闘家になることに対する、葛藤があるものの、ファイターになる姿はカッコイイ。

 

 

・なぜ打ち切りに

これは自分なりに考えてみた。

スポーツ系、さらにマニアックであるジャンルでは、やはり少年誌での連載は厳しかったのだと思う。

これは偏見であるが、15年以上ジャンプを購読しているが、今の読者層が読めなかった。なんなら自分と同じように年齢層が上がっていたんじゃないかとまで感じていたが、それは違ったようだ。

腐ってもこれは少年誌であり、若い子が読んでいる。

そうなると地味な技の攻防などでは勝ち残れないのだろう。

その点では、青年誌のヤンジャンやプレイボーイであれば少しは結果が変わったかもしれない。

 

他にもあるが、先ほど言った地味な技の攻防。主人公がグラップラー(寝技)が得意なキャラだが、必殺技(かっこいいオリジナルな技名)があったりしたら良かったし、「アンダーグラウンドエンペラー」や「美しきドブネズミ」などの通称があっても良かった。

 

もっと根本的なことになると、女子の試合のシーンを描く余裕はなかった。どうしても國崎の娘との因縁のため、そして前作のキャラを登場させようとするのはいいが

國崎と二兎が戦う未来は想像できなかったし、二兎VS一狼が最終地点なのだからあまり必要を感じない。

しかし最終目標の一狼もキャラがブレブレで、本当は弟思いのいい奴が序盤で露呈したところで、兄弟の試合にあまりのれなくなったのもある。

 

他にも、もっと一試合をゆっくり描いてほしかったな。飛び膝からの組での一本など

展開はいいものの、簡単に極まりすぎ。もっと攻防が見たかった。

フキダマリという地下格闘技に出場はいいが、さすがに相手が素人すぎる。

勝つのが分かり切ってるし、ライバル展開も欲しかった。(太賀では厳しい)

 

あとはジムでの練習パートナーでもう少し個性的な選手がいたらなと。

奈央ちゃんでは厳しいね。

 

最後に元も子もない事を言うが、主人公を奈央にすればよかった気もしてしまう。

女子総合格闘技の漫画は少ないが、川田先生の描く女性キャラは可愛い子も多いし人気も出た気がする。

もっと言えば、OKOMEとの因縁、決着というラストに話が繋がりやすいし

それなら國崎を登場させるメリットもあったと思う。

 

・おわりに

長々と書いてしまったが、僕は『アスミカケル』が好きでした。

長く続いてほしかったからこそ書いているが、僕の中では、最近のジャンプで1番面白かった。もっと言えば、二兎がアニメで動いている姿まで想像できたし、アニメ化したら全世代に受け入れられたと思っている。

それだけのポテンシャルを秘めた作品であった。

 

悔しいがここで終わります。

 

 

『アスミカケル』試し読みはこちらから

 

*1:『アスミカケル』|集英社週刊少年ジャンプ』公式サイト

【必読!】おすすめ野球漫画特集!4選!!!

こんにちは、みなさん!

今回は漫画好きの方にお勧めの、野球漫画を紹介します。

 

球漫画といっても、様々なジャンルがあり、魅力的なストーリーやキャラクターがたくさん登場します。

ぜひ、以下の作品をチェックしてみてください!

 

 

  1. ダイヤのA

 

・この作品は、主人公沢村栄純の野球選手としての成長を中心に描いています。

物語は高校野球を舞台に、栄純との仲間たちの努力、友情、ライバルとの競争を描いており、野球ファンやスポーツ愛好家にとって魅力的な作品となっています。

 

物語は、栄純が高校に入学し、野球部に入部することから始まります。 彼は投手としての才能がそこまで高いとは言えませんが、その特異な変則フォームやクセ球は注目され、栄純は努力と精神力を高める必要があります。

栄純が所属する野球部「青道高校」は、一流の選手たちで構成されており、その中で彼は自身の能力を証明し、仲間たちとともにチームの成功を目指します。また、仲間たちとの絆で、困難を乗り越えていきます。

ライバル校との試合は物語を進展させ、栄純と仲間たち様々な挑戦に立ち向かいます。

野球の試合描写は非常に詳細でリアルであり、作者は野球に対する深い知識を持っています。

主人公の栄純は他の投手との競争やライバル選手との対決、自身の能力を高めていきます。成功と失敗、挫折と再挑戦を経験しながら、彼は野球選手としての成長を遂げたていきます。

ダイヤのA」は野球ファンだけでなく、スポーツ、努力、友情、成長についての価値観に共感する要素が多く含まれており、浅層の読者に愛されています。

また成長とチームワークの大切さについて深く考えさせられる作品です。

物語は長いシリーズとして展開され、栄純と仲間たちの野球人生が綴られています。 彼らの成長と挑戦を徐々にとは、読者にとって感動的な冒険となることでしょう。野球と人生の両方に関する深い洞察を提供し、読者を勇気づけます。

 

 2.グラゼニ

グラゼニ=グラウンドには銭が埋まっている!

これをコンセプトに物語が進む。そんな物語は主人公の凡田夏之介を中心に展開します。 凡田はプロ野球選手として活動しており、そこそこの実力を持っていますが、銭はまだ掘り起こせていない!

 

この作品は、プロ野球とビジネスの世界を横断する独自のコンセプトを持ち、野球選手の競技だけでなくスポンサーシップ契約や広告業界との取引にも取り組んでいる様子を描いています。

 

凡田を中心に、彼のチームメイトやビジネス関係者も魅力的なキャラクターとして登場します。 彼らの努力と挑戦、成功と失敗が、読者の共感を呼ぶ要素となっています。

 

グラゼニ」は独自のコンセプトと魅力的なキャラクターが共存し、競技スポーツとビジネスの組み合わせが新鮮で面白い作品です。野球とビジネスの両方に興味を持つ読者にとって、おすすめの漫画と言えます。

 

 

  3.ONE OUTS

・物語の主人公は、渡久地東亜という天才野球投手です。 しかし、彼は通常のプロ野球選手ではありません。 渡久地は、「ワンナウツ」と呼ばれる賭博野球博で生計を立てているプロのギャンブラーです。 彼は野球の試合に関しては、相手チームとの心理戦と長時間をかけて試合に勝つことを目指します。

 

ONE OUTS」の試合は通常の野球とは違って、渡久地が繰り広げる圧倒的な投球とトリックが勝敗を左右します。相手チームの選手たちが渡久地のトラップにはまり、彼の考えを読み超えることは難しいことが多いです。読者は試合ごとに緊張感と興奮を味わいます。

 

渡久地のキャラクターは冷静で計算高く、どんな状況でも冷静な判断を下します。 彼は相手の心理を読み、合理的な判断を下すことで、大いにの逆境を乗り越えています。 渡久地のキャラクターは魅力的ゆえ、読者は彼の動向に引き込まれます。

 

彼の対戦相手やチームメイトとの関係が物語の展開に影響を与えます。渡久地が勝利をつかむために立ち向かう相手たちも、個性豊かで次々キャラクターがたくさん登場します。

ONE OUTS」は、野球の試合だけでなく、心理戦と戦略に焦点を当てたユニークな作品で、野球の試合が読者に緊張感と戦略性を提供します。渡久地のキャラクターとしての成長と魅力的なスタイルは、漫画読者に深い印象を残させていただきます。

この漫画は野球のファンだけでなく、試合心理戦略や、競技スポーツに興味のある読者にもおすすめの作品と言えます。 「ONE OUTS」は、スリリングで頭脳を鍛えた野球の世界に引き込まれる作品として、多くのファンに支持されています。

 

  4.『MAJOR』

 

・物語は、本田吾郎(のちに茂野吾郎)が幼少期から野球に情熱を燃やし、少年野球からプロ野球選手としての成功を目指すところから始まります。

 

吾郎は野球において非常に高い才能を持ちながらも、その才能を活かすためには多くの困難を乗り越える必要があります。 彼は幼少期から努力と情熱をもってトレーニングに励み、才能を開花させていく。また、友情や家族との絆も物語に関して重要な要素で、吾郎の成長を支える大きな貢献となります。

 

物語は、吾郎の成長と共に進み、彼はプロ野球選手として成功するために様々な挑戦に立ち向かう姿勢を描いています。 彼はライバル選手との競争や試合での活躍、自身の限界を押し広げ、メジャーという世界で一人前の選手に成長していきます。

 

さらに、「MAJOR」は感動的なストーリーが特徴で、吾郎が野球と人生の中で経験する成長、挫折、喜び、悲しみなど、視聴者に共感を呼び起こします。友情や家族との絆の尊さ、競争の中での成長などについて深い洞察を与えてくれます。

「MAJOR」は長いシリーズとして展開され、多くの読者に愛されています。その人生と野球にかける情熱と愛情、吾郎の物語は多くの人々に勇気と感動を与えています。野球愛好家、成長物語を楽しむ人にとって、必見の作品と言えます。

 

 

これらの作品は、野球という題材は同じものの、内容は全て異なり、幅広い読者に楽しんでもらえること間違いありません。

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【必読!】おすすめサッカー漫画特集!4選!!!

こんにちは、みなさん!

今回は漫画好きの方にお勧めの、サッカー漫画を紹介します。

 

サッカー漫画といっても、様々なジャンルがあり、魅力的なストーリーやキャラクターがたくさん登場します。

ぜひ、以下の作品をチェックしてみてください!

 

 

 

GIANT KILLING

 


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・通称“ジャイキリ”と呼ばれ親しまれている作品。

主人公が監督という異色なサッカー漫画で、主人公・達海猛の成長とサッカーチームの奮闘を描きます。

達海はかつて天才的なサッカー選手として注目され、海外でもプレーしておりましたが、怪我で引退した。

しかし次は、監督として古巣の弱小クラブに戻ってくるのです。

 

この漫画は、弱小クラブが強豪クラブとの戦いを通じて成長し、勝利を収める姿を追求しています。これがまさにGIANT KILLINGなのです。

 

達海や選手たちの情熱、努力、そしてサッカーの戦術的な要素が豊富に描かれています。

 

『ブルーロック』


【 ブルーロック 1巻~25巻(最新)全巻セット 】 【 新品 】 BLUELOCK サッカー サッカー漫画 潔世一 金城宗幸 ノ村優介 講談社 少年マガジン コミック 漫画 セット 全巻

 

・「世界一のストライカーを創る」。そのために日本中から18歳以下のストライカー300人を集め、ブルーロック(青い監獄)と呼ばれる施設で競わせる新感覚サッカー漫画。

その1人が主人公・潔世一。

この漫画は様々なスタイルと個性を持つ選手たちが熱いバトルを繰り広げ、成長していく姿を描いています。

サッカーの戦術やテクニックにも焦点を当て、ながらも、大事なことは「点を取ること」その一点を明確にする事でサッカーをあまり知らない方でも、読みやすい作品にしている。

またサッカーファンにとって魅力的な要素が詰まった作品です。

 

3アオアシ


【 アオアシ 1巻~32巻(最新)全巻セット 】 【 新品 】 サッカー サッカー漫画 青井葦人 小林有吾 小学館 ビッグコミックスピリッツ コミック 漫画 セット 全巻

 

Jリーグの育成組織であるユースを舞台にしたサッカー漫画。

愛媛の中学生・青井葦人が、Jリーグエスペリオンのユースチーム監督・福田に見出され、ユース入りの第一歩を踏み出します。

ユースに入ること自体の難しさや、プロを目指す選手たちの覚悟、プロのレベルの高さなど、育成世代の熾烈な世界を描いています。

 

大きな魅力のひとつがサッカーを見る視点を変えてくれること。戦略に興味がなかった葦人がユースで戦っていくために、フィールドで何を見て何をすべきかを意識するようになり、徐々に開眼していく姿を通じて、プロを目指すプレイヤーたちの思考に触れることができます。

この漫画は実際にサッカーをやっている人はさらに楽しめる作品だと思います!

 

また、キャラクターたちの友情や努力、挫折といった人間ドラマも豊富に描かれ、感情移入度が高いのが特徴です。

 

4『DAYS』


[新品]デイズ DAYS 〜fragment〜 (1巻 全巻)

 

・主人公は運動音痴で自分に自信がない高校生・柄本つくし。

つくしは偶然出会った天才サッカー少年・風間陣に誘われ、名門高校のサッカー部に入部することに。

『DAYS』の面白い点のひとつはつくしが本当に初心者で運動音痴なことです。気付いていなかった才能が開花するというわけではなく、ただひたむきに走るという姿勢だけで徐々にチームに必要な選手になっていきます。

また、つくしを主人公にしつつもチームメイトや対戦高校の選手たちそれぞれの個性やドラマが丁寧に描かれているのも魅力。

つくしだけでなく、すべてのキャラクターが主人公と感じる作品です。部員たち同士のふざけ合いなど部活漫画としての面白さも光ります。

 

 

これらの作品は、サッカーという題材は同じものの、内容は全て異なり、幅広い読者に楽しんでもらえること間違いありません。

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『撲殺ピンク』性犯罪者の闇へと立ち向かう者たちの物語【性犯罪者処刑人】

 

撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~ 1巻 試し読み

 

山本晃司先生が「マンガTOP」で連載中である『撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~』。この作品は性犯罪者。通称ピンクと呼ばれる者達を処刑する超悪復讐の物語です。
ジャンルで言うなら、性犯罪の闇に立ち向かうお仕置き漫画と紹介させていただきます。

本作品は広告などでも見ることが多く、少しエロく多少グロいながらも犯罪者を処刑したときの爽快感が楽しめるストーリーが話題の作品です。そんな本作の面白さを伝えていこうと思います。

・あらすじ:ピンクと闘う者たち

性犯罪者(通称ピンク)にすべてを奪われた、金髪JKの国枝愛(愛称ラブ)と金属バットを持った少年金林友(愛称キンキン)が本作の主人公である。
二人は再犯者の約7割がピンクである彼らをターゲットに、生殖器を物理的に潰していく処刑人として暗躍する。

しかし性犯罪の闇に切り込んでいくうちに、その裏にある巨大な組織の影がちらつき始める、、、


・性犯罪者が世間に社会に溶け込んでいる姿に背筋が凍る

『やつらは必ず繰り返す』この言葉から始まる物語。
性犯罪者は再犯率の高い犯罪者である。通称ピンクと呼ばれる彼らを処刑する物語である。

性犯罪者は何処にでもいる。学校の先生、大学サークル、家族を大事にする父親、元少年A。
皆社会に溶け込み、平然と過ごしている。問題を起こせば誰かが揉み消す。
そんな世界があることを知らされた。

・良心となる仲間たち

ラブの家族はピンクであった。そのラブを救ってくれたのがキンキンである。
しかしそのキンキンもピンクの被害者である。姉が被害を受けていたのであった。
ラブとキンキン2人のバックには元・組長である隆三の組織が着いている。
しかしこの隆三も孫をピンクにやられてしまっていた。

互いの事件には「道鐘男」(ドーベルマン)と呼ばれる組織が暗躍していた。
ドーベルマンは子供を妊娠させ、子供だけを奪うという行為をしている。
お互いの復讐の為に、手を組みピンクを処刑することを始めたこの組織に感情移入させられてしまう。

彼らの仲間には他にも、ラブを溺愛する女性オードリー。キンキンの兄貴的存在で、隆三の孫と仲良くしていた男性、綾知春。
この2人もピンクの被害者であり、ラブやキンキン達の良心となっている。
まだ大人では無い2人の抑止力である。

・ただ悲しいだけの物語では無い

今までの内容から重たく辛いだけの物語だと思われてしまうが、そうでは無い。
所々に垣間見えるキュンとするシーンがある。
ラブとキンキンがデートをする場面やラブがキンキンを信頼してる場面。
オードリーとラブのイチャイチャする場面、身の危険を守る為、知春の家でラブやキンキンが暮らす場面など。
家族を壊されたものたちが家族の大切さを共有出来る場面に胸に込み上げるものがある。

・『最後は必ずハッピーエンドだ』


隆三の言葉がある「最後は必ずハッピーエンドだ」
この言葉通りに物語は進んでいくのだろうか。
その為にもラブとキンキンはこれからもピンクを処刑し続けるのだろう。
彼ら、彼女らの闘いはまだまだこれからなのだから。

 

 

著者Twitter

https://twitter.com/chloe02zero15

 

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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『往生際の意味を知れ!』この感情は恋なのか?愛なのか?それとも?

代表作『あげくの果てのカノン』の著者である、米代恭先生の『往生際の意味を知れ!』は「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中である。

この作品はミステリーラブコメであり、元カノを忘れることの出来ない盲目的な男が、もう一度やり直すために奮闘する、ドタバタ活劇である。
米代先生の独創的な心理描写に、ページをめくる手を止められないこと間違いなしである。

 

・あらすじ

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『往生際の意味を知れ!』米代恭/小学館

主人公・市松海路(いちまつかいろ)の元に、忘れられない元カノジョ・日下部日和(くさかべひより)から7年ぶりに電話がかかってきた。
恋焦がれ、待ち望みすぎていた市松は、元カノ教の敬虔な信徒と化してしまっていた。
しかし再開した彼女が口にしたのは、無理難題な要求であり市松の自尊心をガリガリに削るのであった。

元カノ、元カレが忘れられないあなたに贈る。一筋縄ではいかない「やり直し」ラブストーリーの開幕!

・元カノと結婚したい男

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『往生際の意味を知れ!』米代恭/小学館

主人公の市松は元カノ・日和と結婚したい。二人の出会いは、大学時代に日和と偶然であった市松が、自分の映画に出て欲しいと頼んだことがキッカケで付き合うこととなる。
しかし一か月程度で音信不通となりフラれてしまったと思う市松は、その後7年間拗らせ続けるのである。
まともな別れ方をしていれば、拗らせる事はなかったかもしてないが、市松はその手のタイプではないだろう(笑)
市松はよく言われる、男は「名前を付けて保存」の典型的な人物なのである。

・出産記録を撮ってほしい

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『往生際の意味を知れ!』米代恭/小学館

そんな市松に、7年ぶりに会おうと電話をしてくる日和。
突然の事に、普通の男なら怪しむものだが市松は違う。なんなら「今すぐに会おう。」と答える始末。しかしそれも当然か、彼は拗らせているのだから。

久しぶりに会う日和は市松に頼みごとがあると伝えていた。
その内容は「私の出産記録を撮ってほしい」というものであった。
突拍子もない頼みに困惑する市松にさらに日和が追撃する。「市松君の精子が欲しいの」
いやいや意味が分からない。何がどうなったらそんな頼みをするのか?
しかも「結婚もしない。父親もいらない。セックスもしない。」「でも子供は欲しい」と言うのだ。

正直私の頭はパニックだ。もしこんなことを言われたら、私は断っているだろう。だって怖すぎるもん!意味わからないもん!

でも市松は違った。この頼みを了承し、なんならこれをチャンスだと思い、
「逃がさない」とまで考え出すのだ。

すごい。すごすぎる。到底市松の気持ちは分からないのに、何故か引き込まれていくのだ。これほど恐ろしい事はない。
はたしてどんな内容の物語になるんだ?

・日下部日和という世界に巻き込まれる

意味の分からない頼みごとをしてきた日和。そんな彼女の事も知っておく必要があるだろう。
重要な事だが市松の事は好きだ。だがそれ以上に大切にしたいものがある女性である。

まず日和の母親は『星の三姉妹』という家族エッセイを執筆する漫画家であり、日和が三姉妹であることが伺える。

ここまで来たら勘の良い人なら気付くであろう。その通り『うちの三姉妹』が脳裏に浮かびあがるだろう。

しかしだ。内容は全く異なる。『星の三姉妹』は嘘、偽りの家族の出来事を描いているのだ。
母親と日和は不仲であり、母は三女を洗脳させている。
母親は漫画を盛り上げるためなら何でもする。本当に何でもだ。

そんな母親を日和は憎んでいる。姉妹を母から助けたい。いつか姉妹すらも漫画の為に退場させられてしまうのではないかと。

だから子供が欲しいのだ。母親への復讐の為に。
日下部親子の物語を読むと『うちの三姉妹』はこうであって欲しくないと強く思ってしまう(笑)
まあそんなことは無いと思うが、、、何があるか分からないのが物語の世界なのだから。

そんな日和の復讐に巻き込まれた市松だが、その思いもひっくるめ出産記録を撮っていく姿にはある種の感動すら覚えてしまう。
はたして二人の行く末はどうなるのか?ゆっくりと見守っていきたい。


www.youtube.com

 


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『左手のための二重奏』 誰かの夢の為の繋がり

松岡健太先生が「少年マガジンエッジ」(講談社)で連載中である『左手のための二重奏』。
この作品はピアニストを題材としており、ピアノに触れたことも無い不良男子の成長物語である。
そのため専門的な知識が物語に多く登場することもなく、音楽やピアノに詳しくない人でも十分にのめり込める作品となっている。(作曲家や曲名などは専門的とは言わないまでもたびたび登場する。)

 

・あらすじ

人生に希望を見出せない町一番の不良少年「的場周介」(まとばしゅうすけ)は、同じ中学校に通う天才ピアニスト・「弓月灯」(ゆづきあかり)に出会う。"天使の左手"と呼ばれている灯は、周介とひょんなことから話す機会が出来る。
家までの帰り道を一緒に帰る事になった周介は、灯のピアノに対する熱い想い聞くことで、少しずつ灯への価値観が変わっていく周介。

しかしその直後、二人は交通事故に遭い周介は左手が動かなくなり、灯は帰らぬ人になってしまう。。。
周介は罪悪感に苛まれ、『償うってなんだ?』っと灯の後を追って屋上から飛び降りようとした時、なんとそれを止めたのは周介の左手に宿った灯であった。
再び灯と関わり、灯の夢の為に周介はピアニストの道に進み始める。「素人の右手・天才の左手」という奇妙なコンビが頂点を目指す!

・左手のための二重奏

画像
松岡健太/左手のための二重奏


タイトルであるこの言葉が全てが物語っている。左手に灯が宿ったことで、周介は灯の夢の為にピアニストを目指す。
世界中を笑顔にすること」これが灯の夢であった。
周介は灯の父、弓月御影に直接謝罪に行くが、御影はピアノを辞める。
そしてすべてを忘れよう。と周介に伝えるが、灯はそれを否定し、周介の左手を使い、「私はここにいるよ」と訴えるかの如く、御影と一緒にピアノを弾くのだ。
周介はここでピアノの素晴らしさに触れた。そしてこう思う。「ピアノを弾こう」
灯の夢を手伝うために、周介は御影にピアノの教えを欲しいと頼むのであった。
ここから二人のピアニストとしての物語が幕を開ける。

・仲間と共に夢へと向かう姿

画像
松岡健太/左手のための二重奏

ピアニストにはライバルと言う名の仲間が必要であり、本作も登場する。
その中でも重要な人物は、灯の親友でありライバルであった久遠音理(くおんねり)である。彼女は灯を奪った周介を恨んでいる。
灯を失った音理は暗い闇の中へと落ち込んでしまっていた。さあここで救えるのは誰だ。
灯と周介の音しかないのだ。周介は短期間でピアノを練習し、音理の出場するコンクールに出ることを決める。

灯のくれた手で弾く二重奏は音理に大切な事を教えてくれた。「灯には笑顔でピアノに向き合えばいつでも会いに行ける」と。
喜怒哀楽全ての感情が圧倒的画力で描かれ、皆が一歩前に進んでいる描写が素晴らしいです。

・手伝う夢から周介の夢に

当初は灯の夢を手伝うために始めたピアノだったが、次第に周介自身の夢にもなっていく。ライバルや仲間たちの影響で、周介自身が動かされていったのだ。
「人の繋がり」によって成長していく二人の姿には微笑ましくも涙を浮かべてしまった。

物語は日本一を目指す高校生編へと移っていくが、はたしてこの二重奏は世界中の人を笑顔にすることが出来るのだろうか?

彼らの二重奏がまだ見ぬ世界へ連れて行ってくれることを楽しみにしている。

松岡健太先生のあとがきに、この作品は「人の繋がり」をテーマに描いているとある。
それこそがこの作品の醍醐味であると思う。
これからさらに成長する姿を見るたびに、それぞれの繋がりが背景にはあるのだろうと感じております。

 


www.youtube.com

 


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『イレギュラーズ』 今一番熱い野球漫画を

 

松本直記先生が「マガジンポケット」(講談社)で連載中の『イレギュラーズ』今回はこの作品に触れていきます。

ジャンルは野球漫画ですが、普通の野球漫画ではない。どこが違うかと言えば、まず主人公の学校は元強豪、現在は部員4人監督不在の堕ちた強豪と呼ばれ、学校の「イレギュラーズ」である。
そしてもう一人の主人公の学校は、関東一の不良校であり現在は野球をやっていない。
ここまでは良くある展開だろう。しかしまさかこの二校が連合チームとして甲子園を目指すのだ。
この展開は新しい。様々な野球漫画を読んできたがこの手の連合チームは新鮮であり、不良と野球好きがどう交わっていくのかが楽しみだ。

 

 

・あらすじ

「こんな僕たちでも…諦めなければきっと目指せる夢の舞台 甲子園!」


私立常星学園。かつて強豪だったその野球部は、学校の方針がガリ勉エリート校に変わったことをきっかけに、今では部員4人の弱小チームにまで堕ちてしまっていた。しかし、根っからの野球バカ・日々野塁斗(ひびのるいと)には甲子園目指す秘策があった!
しかし甲子園を目指すタッグの相手は、まさかの野球ド素人不良軍団!?
「混ぜるな、キケン」地獄の底から上等カマせッ!嫌われ者共のド直球野球譚!

 

・野球バカを中心に回っていく世界

 

好きな野球漫画って何だろう?と考えた時やはりピッチャーが主人公で、そこそこ才能があり、甲子園に熱い情熱を注ぐ作品が多い。
しかし『イレギュラーズ』はどうだろうか?
日々野はキャッチャーであり、野球のためなら何でも出来る。たとえ不良にボコボコにされても、相手の身体能力を褒め、この連合チームでなら甲子園に行ける!と情熱を読者に見せつける。やはり野球バカなのだ。
だがこの愛される野球バカが主人公だからこそ、この作品に引き込まれてしまうのだろう。
また読者だけでなく、不良として登場する仲間たちも彼に魅せられて、野球を本気でやるきっかけになるのだろう。

 

・もう一人の主人公 火狩将太郎

 

まず初めに、もう一人の主人公とは私の個人的意見です。作品自体では明記されておりません。ご了承ください。

何故もう一人の主人公と表現するのか。それはピッチャーであり、100年に一人の逸材と呼ばれる才能を持った人物だからである。
しかし現在は野球を辞めて、不良高校に在籍している。
辞めた理由は暴力事件であり、その事件が火狩の重い十字架となっている。

これまでの人物像なら普通の野球漫画で主人公扱いされてもおかしくない立ち位置ではないだろうか?
そのこともふまえて私はもう一人の主人公だと思う。
彼が連合チームに加入し、二人がバッテリーを組み一緒に甲子園を目指す姿に思いを馳せたい。

・野球も喧嘩も変わらないものがそこに

 

野球バカに魅せられて本気になった彼らだが、根底にあるものは変わらない。
仲間に背中を預け、命を張る。「半端者」には、本気になれる環境を与える。キャラクター全員の熱い気持ちが読者にもヒシヒシと伝わってくる。

彼らはもう間違える事は無いだろう。誰かが道を外れそうになっても連れ戻してくれる仲間がいる。高い壁にぶつかっても、努力で越えようとする野球バカが近くにいるから。
彼らが夢に向かって立ち止まることはない。 
そんな野球チームをこれからも応援していきたい。


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今1番熱い野球漫画です!