グリンブログ

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【第1回メフィスト賞作品を語る】第1回受賞作『すべてがFになる』

こんにちは!早速メフィスト賞受賞作品を読みました!
その作品は、『すべてがFになる』です。
森博嗣の有名作品であり、アニメ化やドラマ化、さらにはコミカライズ化等しており、様々な媒体でこの作品を楽しめます。

そして今回私は文庫で読みました!

*ここからは少しネタバレを含みます。

講談社BOOK倶楽部公式サイト

※内容

ざっくり簡単に言うと、理系×天才×密室のミステリィ作品です。

こんな所でざっくり説明するのはおかしな話なので、深く解説していきます。

あらすじにもあるように、この物語は犀川創平(以後犀川
西之園萌絵(以後萌絵)がメインとなって物語が繰り広げられる。

そしてこの二人は、天才・真賀田四季の世界と対峙することとなる。

舞台は愛知県、妃真加島(ひまかじま)ここに犀川研究室の旅行で、犀川や萌絵、ほかのゼミ生はキャンプのために訪れていた。
妃真加島には真賀田研究所があり、優秀な研究者たちが日々研究に邁進していた。
そして研究所のトップには天才・四季が君臨していた。彼女は現存する最高の天才で、名実ともに研究所の活動の中心人物であったが、過去に犯した殺人によっても有名人物であり、研究所の一画に隔離されている存在でもあった。

犀川はそんな四季に一目会ってみたいという思いを抱きながら、妃真加島に訪れたのであった。(萌絵はゼミ旅行以前に一度会っている。)

必然的にも研究所に訪れた二人は、そこで不可思議な死体を見ることとなる。その死体は四季であり、両腕・両脚を切断された状態で、ウェディングドレスを身にまとい、移動式ロボットに固定された姿であった。

完全なる密室で、防犯カメラにもそれらしき人物は映っていない。
いったい誰がどのように殺したのだ?

事件を調査するが手がかりなど無いもない。そんな時、四季のコンピューターを調べていると、ある一文のみ残されていた。
「すべてがFになる」
はたしてこの言葉が意味するものとは...

犯人の手がかりも得れぬまま、なんと新たなる犠牲者も生まれてしまい

この密室殺人は一体だれがどのように?そして「すべてがFになる」が意味することとは?

極上の密室ミステリィを!

※感想

まずこの作品は、1996年に発行されていることに驚いた。
現在から28年も前の作品だ。なのにもかかわらず、本作に登場するコンピューター技術は、現代の物と変わらない。同等レベルであり、とても28年前の作品とは思えない。
例えば、VR世界やVRゴーグルを着用してのカーレース。私自身もそこまでVRを体験したことがないのだ。なのにもかかわらず28年前に体験している。
とても不思議な感覚であった。
他にも自動走行のワゴン型ロボットや音声認識など今現在使われ出した技術が登場することに驚いた。

本作は正直昔から気になっていた作品だ。しかし完全文系人間の私に本当に面白いのか?内容がわかるのか?と疑問があり、読まず嫌いをしていた。

正直に言おう。「すべてがFになる」のトリックは意味が分からなかった。
ネタバレになるが、10進法や16進法など私は知らない。だからトリックの意味は理解できなかった。理数系すぎる。
でもその点を加味しても、内容は面白かった。犯人を推理するのが楽しかった。

続きを読みたいと思う内容でした。ちなみに本作はもともとはシリーズ第4作として構想された作品であったが、これが1作目で良かった気がしている。

ということで、文系人間でも、トリックがいまいち分からなくても楽しめる「すべてがFになる」 

ぜひ皆さんも読んでみてください!

 

 

試し読みはこちらから