グリンブログ

好きな本や音楽を紹介します。


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僕の世界から綺麗な景色が消えた

こんにちは。

 

今回は自分のことを書きます。

そして今の現状のこれからについて。

 

時は遡る事、小学6年生の頃だと思います。

私の世界には、ゴミが見えるようになりました。

その時はそれが何か分かってなくて、たまたまだろうと思って放置していました。(それが間違えでした)

 

数年経つとそのゴミは毎日見えるようになりました。

ただの目の不調では無いと思い、その時初めて

そのゴミの名前を知りました。

飛蚊症」です。

 

そこからもう10年以上付き合っています。

数年ごとに、ゴミが増えてるような気もします。

でもインターネットなどで調べて、目の周りのツボ押しや食事などに気をつけてました。

 

でも良くなることはありません。調べればわかりますが、完全に消えることはないです。

でも視界の端に寄せたりする方法はあるみたいです。

 

現在は、両目の上下合計4個の黒いゴミと、真ん中に紐状のものが見えます。

 

一生付き合っていくものだと思っています。

 

しかし最近、パイナップルの成分で症状が良くなるという研究結果を見ました。

 

 

そこで今回は、そのパイナップルの成分が入ったサプリメントを購入し、飲むことにしました。

 

どれだけ効果があるかわかりませんが、続けていきたいと思います。

そしてその結果を度々報告したいと思います。

 

【空前絶後のバカミステリー】第3回メフィスト賞受賞作『六枚のとんかつ』

第3回メフィスト賞受賞作品を語る。

今回は、第3回受賞の蘇部健一作『六枚のとんかつ』です。

 

 

第2回はこちらから読めます。

 

 

bookandmusic.hatenadiary.com

 

 

 

あらすじ

 

第3回メフィスト賞のとんでもミステリー
呆れるか、笑うか? ギャグと謎解きの革命的コラボレーション!!

空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第3回メフィスト賞受賞作がついに登場! 新作『五枚のとんかつ』も併録。またノベルス版ではあまりに下品だという理由でカットされた『オナニー連盟』もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。トリックがバレないように、必ず順番にお読みください。

 

 

空前絶後バカミステリー

まずこの作品は表題である六枚のとんかつを含む15編の短編物語で構成された作品であり、そのすべてに主人公・小野由一が登場し事件を推理、解決する。

 

小野の職業は保険調査員でほとんどの事件が自分の会社の保険金絡みである。

そのため何が何でも損害を出さないために、推理するのだ。

しかし小野はただの保険調査員なので、友人で新進の推理作家・古藤に手を借りながら二人で事件を解いていく。

また途中から小野の部下で体重120キロ超の早乙女も登場し、事件を解いていく物語である。

 

ここまで聞くと、たくさんの事件と推理が読めると思うが、驚くなかれ!どの物語のトリックもすべてがしょうもないのである。下品で下ネタを使用したり、本当にくだらないのである。

 

例えば、ガッツ石松を使ったトリックかと思えば、ただの空耳アワーで「バックします」が「ガッツ石松」に聞こえたとか「鈴木さん」が「都築さん」に聞こえたとか

これは言葉遊びですか?とツッコみたくなる。

他にも、盗まれた金塊の隠し場所を探す話では、どこに隠したのか?内容は気になり、木を隠すなら森へ。なら金を隠すならどこへ?となかなかいいじゃないかと思っていたら、金の覗き椅子だ!とはならんやろ!!!案の定なってないけど

 

あと急に読者への挑戦状!とかいらんから!!!

どうせくだらないのだから考えさせるな!と思いながら読んだ。

 

好きな話

個人的に良かった話は、「丸ノ内線七十秒の壁」である。

トリック的には、駅のホームで殺人事件が起きました。A地点のホームで殺害され、容疑者はその直前までB地点のホームで目撃されており、A地点のホームからB地点のホームまで行くのにどう考えても七十秒以上かかてしまい、殺害はできないと思われたが、

A地点からB地点までの電車に乗れば間に合うという盲点を突いたトリックには感心した。

 

おわりに

ここまで書いたが本当にくだらない。しかしそれが次第に癖になってしまった自分もいた。もう二度と読むこともないと思うが、少しでも興味が出たり、馬鹿になりたい、あほになりたい気分の時に読んでもいいのかもしれない。(笑)

 

 

試し読みはこちらから

 

『アイシールド21』周年記念!新作読切の感想! AIを超えた闘いのその先に!

いつもお世話になっております。

 

今回は先日読んだ、21周年記念特別読切『アイシールド21』の感想を書いていきます。

 

 

以前『アイシールド21』の感想を1冊ずつ書いていますので、そちらも合わせて読んでもらえたら嬉しいです。

 

bookandmusic.hatenadiary.com

 

 

 

アイシールド21とは?!

まず初めに『アイシールド21』とはなんぞや?と思う方や名前は聞いた事あるけど、読んだ事ない!って人のために簡単に紹介します!

詳しくは、以前の記事を見てもらえたら嬉しいです。

 

それでは簡単に『アイシールド21』とは

 

私立泥門高等学校に通う気弱な高校生、小早川瀬那は入学早々ひょんなことから泥門高校アメフト部「泥門デビルバッツ」に主務として入ることになった。その帰り道、彼をパシリにしていた不良たちに絡まれ、逃れるために泥門駅まで爆走して駆け込み乗車をした。それを目撃したアメフト部主将 ヒル魔妖一に翌日強制的に選手にされ、唯一の取り柄である俊足で選手登録名アイシールド21として春大会を戦うことになる。

 

補足だが「アイシールド21」とは

世界で最も熱いスポーツのアメリカンフットボール。その競技の中で最速の足で勝利をもぎとる選手がいた。彼の背番号にちなんで呼ばれたのだ。

時代の最強ランナーの称号「アイシールド21」と

 

初めは嘘から始まった物語だったが、その嘘が本当になるように。努力し成長する小早川瀬那の物語である。

 

新作読切の話

 

今回の読切の内容は、本編終了後のお話。ちなみに本編は小早川瀬那達が大学1年生となり、炎馬大学に入学し、今度はライスボウルを目指す所で終了した。

 

そして読切では、ライバル大学の司令塔ヒル魔妖一とついに闘うこととなったのだ!

そしてこの勝負に勝った方にNFL(Mr.ドン率いるチーム)に加入できるのだ!

だが今回見所はそこではないのだ。

読切の題材では、AIと人間との闘いに焦点を当てている。

最適解の無いその先へ。もがき続ける彼らの闘いである!

 

感想

 

まず初めに『アイシールド21』を読めた事が幸せでした。

もう2度と続きは読めないと思っていたから、嬉しい気持ちと悲しさが生まれました。

 

瀬那とヒル魔が闘う。いつかそんな場面が見たいと思っていたからこそ、喜びに繋がりました。

彼等がプロアメリカンフットボール選手になるチャンスを賭けて闘う。どんな手段を使っても、「1番になる」事を諦めなかった男・ヒル魔が、あの脅迫手帳を捨てた場面には胸を打たれました。

ヒル魔好きとしてはあれを見れただけで満足です。

しかし読切の話の焦点はそこでは無く、AI技術の発展に関する危機感でした。

昨今の話題である、AI技術の事です。

今も少しずつ人間がやっていた事を機械に移行されるようになっています。

人じゃなくても出来る事が今後の未来増えていき、人材は淘汰される。

人類が行なっていた『考える』ということすらも、AIに奪われてしまう。

 

だがAIに出来ることは「最適解」を導き出す事である。

しかし人間ならその「最適解」をも超えた可能性を導き出せるのだから、もがき闘え!と伝えてくれました。

 

大谷翔平藤井聡太など様々な方が今!データをも超越した世界で闘っているのだから、まだまだ人には可能性があるよ!と思えた。

 

今回の読切は今の時代に合わせた内容になっていたが、少し残念な点がある。それは絵だ。

以前の絵柄で読みたかった。『ワンパンマン』の影響もあり、丸く優しい絵柄になってしまった。

その点だけ残念であった。

 

しかしこの最高な漫画をもう一度読めたのだから、それは些細な事である。

またいつか続きが読める事を祈りつつ、ここで終わりたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

アイシールド21の試し読みはこちらから

 

悲しみのその先に。『アスミカケル』はなぜ淘汰されたのか。

こんにちは。

 

今回は2月13日発売の週刊少年ジャンプ11号で打ち切りとなってしまった作品

『アスミカケル』を紹介したいと思います。

 

なぜ打ち切りになってしまったのか考えていきたいです。

 

 

・あらすじ

火ノ丸相撲」の川田先生がジャンプの舞台に堂々帰還!

祖父の介護を手伝いながら冴えない高校生活を送る少年・二兎。
だが、女子プロ選手を目指す先輩・奈央の導きで総合格闘技(MMA)と出会ったことから、彼の日常は一変していく...!?
戦わずにはいられない――全力本格MMAストーリー、ここに開幕!! 

*1

 

第22話で前作の登場人物である國崎千比路と國崎の娘であるOKOMEが登場するため、『火ノ丸相撲』と世界観を共有しており、國崎父娘の年齢から『火ノ丸相撲』の約15年後の時代と思われる。

またヒロイン等の女子格闘家の活躍も描かれ、前作との差別化がされている。

 

 

・『アスミカケル』の面白かった所

まず何といっても少年ジャンプで総合格闘技(以後MMA漫画が読めたこと。そして何より、『火ノ丸相撲』の作者が描いていたことである。

火ノ丸相撲』で描かれていた、迫力ある試合の場面などが思い出され、『アスミカケル』でもしっかりと描かれていた。

 

また格闘技・格闘家になることに対する、葛藤があるものの、ファイターになる姿はカッコイイ。

 

 

・なぜ打ち切りに

これは自分なりに考えてみた。

スポーツ系、さらにマニアックであるジャンルでは、やはり少年誌での連載は厳しかったのだと思う。

これは偏見であるが、15年以上ジャンプを購読しているが、今の読者層が読めなかった。なんなら自分と同じように年齢層が上がっていたんじゃないかとまで感じていたが、それは違ったようだ。

腐ってもこれは少年誌であり、若い子が読んでいる。

そうなると地味な技の攻防などでは勝ち残れないのだろう。

その点では、青年誌のヤンジャンやプレイボーイであれば少しは結果が変わったかもしれない。

 

他にもあるが、先ほど言った地味な技の攻防。主人公がグラップラー(寝技)が得意なキャラだが、必殺技(かっこいいオリジナルな技名)があったりしたら良かったし、「アンダーグラウンドエンペラー」や「美しきドブネズミ」などの通称があっても良かった。

 

もっと根本的なことになると、女子の試合のシーンを描く余裕はなかった。どうしても國崎の娘との因縁のため、そして前作のキャラを登場させようとするのはいいが

國崎と二兎が戦う未来は想像できなかったし、二兎VS一狼が最終地点なのだからあまり必要を感じない。

しかし最終目標の一狼もキャラがブレブレで、本当は弟思いのいい奴が序盤で露呈したところで、兄弟の試合にあまりのれなくなったのもある。

 

他にも、もっと一試合をゆっくり描いてほしかったな。飛び膝からの組での一本など

展開はいいものの、簡単に極まりすぎ。もっと攻防が見たかった。

フキダマリという地下格闘技に出場はいいが、さすがに相手が素人すぎる。

勝つのが分かり切ってるし、ライバル展開も欲しかった。(太賀では厳しい)

 

あとはジムでの練習パートナーでもう少し個性的な選手がいたらなと。

奈央ちゃんでは厳しいね。

 

最後に元も子もない事を言うが、主人公を奈央にすればよかった気もしてしまう。

女子総合格闘技の漫画は少ないが、川田先生の描く女性キャラは可愛い子も多いし人気も出た気がする。

もっと言えば、OKOMEとの因縁、決着というラストに話が繋がりやすいし

それなら國崎を登場させるメリットもあったと思う。

 

・おわりに

長々と書いてしまったが、僕は『アスミカケル』が好きでした。

長く続いてほしかったからこそ書いているが、僕の中では、最近のジャンプで1番面白かった。もっと言えば、二兎がアニメで動いている姿まで想像できたし、アニメ化したら全世代に受け入れられたと思っている。

それだけのポテンシャルを秘めた作品であった。

 

悔しいがここで終わります。

 

 

『アスミカケル』試し読みはこちらから

 

*1:『アスミカケル』|集英社週刊少年ジャンプ』公式サイト

【第2回メフィスト賞作品を語る】第2回受賞作『コズミック』

こんにちは!

今回はメフィスト賞第2回受賞作『コズミック』の感想を書いていきます!

 

まず初めに『コズミック』は

1996年に清涼院流水によって書かれた作品で、彼のデビュー作である。

また正式には、『コズミック 世紀末探偵神話』として世に出た。

 



 

・『コズミック』あらすじ

本格ミステリ史上、最もバッシングを受けた鬼才のデビュー作。メフィスト賞の性格を決定づけ、後の作家に絶大な影響を与えた超問題作。1200の密室で1200人が殺されるという、密室卿を名乗る正体不明の人物からの犯罪予告が届く。1200年間、誰にも解けなかった密室の秘密を知ると豪語する密室卿の正体とは何か。JDC(日本探偵倶楽部)きっての天才にして、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!*1

 

・『コズミック』内容

『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』――1994年が始まったまさにその瞬間前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間――365日で1200人を殺そうと思えば、1日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている……。狙っているのは誰か?そして、狙われている者は? 日本国民1億2000万人余の全員が、被害者にも容疑者にもなりうるという未曾有のスケールを備えた密室連続殺人には、警察、そして名探偵集団・JDC(日本探偵倶楽部)の必死の捜査も通用しない。日本全土は、恐怖のどん底に叩き落とされた。……同じ頃。海を隔てたイギリスでは、前世紀の悪夢が蘇っていた。かの切り裂きジャックの後継者を自称する者によって引き起こされた連続切り裂き殺人――それは、その猟奇性と不可解性において、日本の密室連続殺人に勝るとも劣らぬものだった。JDCきっての天才・九十九十九(つくもじゅうく)は、日英両国の怪事件を詳細に検討した結果、1200年間解かれることのなかった密室の秘密と、106年間謎のままだった切り裂き殺人の秘密は、同一の根を有すると看破する。同一の根――それは、世界の秘密。自らの人生観をも根底から覆しかねない大いなる神秘に、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!*2

 

・『コズミック』感想

今回私が読んだのは文庫版のため、流(上巻)水(下巻)で読んだ。

流のまえがきに、この作品は流→水の順番に読むより、『コズミック流』→『ジョーカー清』→『ジョーカー涼』→『コズミック水』の順で読むと、ある仕掛けが浮かび上がります。

との事だったので、私は途中で『ジョーカー清・涼』を読んだ。

確かに『ジョーカー』を読むことによって、『コズミック水』が理解しやすかったと思う。

 

『ジョーカー』の感想はまた別の機会に書かせていただくとしますが、簡単にあらすじだけでも書いておこう。

究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が、生涯を賭して築いた幻影城。美しい湖の小島に浮かぶ紅の城は、様々な趣向が凝らされた「異形の館」である。推理作家たちが秘境を訪れる。――老いた探偵が惨劇に引き寄せられた時、舞台は整い、物語が始まる。すべてのミステリの総決算!*3

 

 

 

まず『コズミック流』では、19人の密室殺人が描かれる。とにかく人が死ぬ。一人一人どんな生活をしているのかなどが描かれながら、密室卿によって死ぬ。それが19人続くだけであった。

正直これだけでも衝撃的で犯人を予想することもできなかった。

 

犯人が気になりながらも、ここから『ジョーカー』を読んだ。

あらすじにもあるが、幻影城で起きた殺人事件の内容であった。そこで登場する濁暑院溜水が小説家として、幻影城殺人事件の出来事をノンフィクションとして出来事を記していく。

この人物こそ、『コズミック』にも登場する重要な人物である。ちなみに密室卿の事件は幻影城殺人事件の2ヶ月後に起きた事件である。

 

『ジョーカー』も終始犯人は分からず、言葉遊びが多い作品だった。もっと言えば、最後まで犯人がイマイチ理解しづらい内容であり、900ページ超読んだのだが、なかなか辛いものだった笑

 

さあ。気持ちを切り替えて『コズミック水』を読み始めたが、これまでの『コズミック流』とは全く違い、JDCや警察など様々な人物が登場し、密室殺人の謎を皆で解いていく。

ここで現れるのが濁暑院溜水だ。

彼は幻影城殺人事件で死んだのにも関わらず、密室卿殺人事件の内容を事細かく書いた本がJDCに送られてくるのだ。

 

何がどうなっているのか?分からない!!!

犯人は誰だ?誰だ?どうやって密室殺人をしていたんだ?トリックを知りたい!と楽しみに読んでいたが、オチはとんでもない方向に飛んでいき、馬鹿馬鹿しくて笑ってしまった。

ましてや犯人は松尾芭蕉だ!卑弥呼だ!なんだと言ってくる!!!

無茶苦茶だ笑

 

僕は何を読んでいたんだろう。

 

でも言葉遊び。そして19人の被害者の名前を使ったメッセージには驚いた。

 

なんだかんだ楽しい体験だったと言える。

 

さすが賛否両論を巻き起こし、西尾維新らに影響を与えた物語だ。

 

まして、10年に1度の話題作。その言葉に間違いはなかった。

 

 

試し読みはこちらから

*1:講談社BOOK倶楽部

*2:講談社BOOK倶楽部

*3:講談社BOOK倶楽部

1月に見た映画!実話の物語に涙が・・・

こんにちは! 

 

1月は感動する映画を2本見ました。

 

その作品を紹介したいお思います。

 

 

  • ・紹介する2作品は実話に基づく
  •  
  • ・『雪山の絆』あらすじ
  • ・『雪山の絆』感想
  • ・『ラーゲリより愛を込めて』あらすじ
  • ・『ラーゲリより愛を込めて』感想
  • ・おわりに

 

 

・紹介する2作品は実話に基づく

今回紹介するのは『雪山の絆』『ラーゲリより愛を込めて』です。

『雪山の絆』はウルグアイ・スペイン・チリで制作、『ラーゲリより愛を込めて』は日本の作品です。

 

まずは『雪山の絆』から紹介します。

 

・『雪山の絆』あらすじ

1972年。ウルグアイの学生ラグビーチームを乗せた旅客機が、極寒のアンデス山脈

墜落事故を起こす。27名が奇跡的に助かったものの、身動きも取れない過酷なサバイバルに直面する。

次第に生存者も次々と命を落としていく絶望的な状況の中、互いを鼓舞し合い、生き残るため彼らは極限の決断を下すのであった。

 

 

・『雪山の絆』感想

まずこの作品は1972年に起きたウルグアイ空軍機571便遭難事故に基づいて作られた実話である。

 

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【第1回メフィスト賞作品を語る】第1回受賞作『すべてがFになる』

こんにちは!早速メフィスト賞受賞作品を読みました!
その作品は、『すべてがFになる』です。
森博嗣の有名作品であり、アニメ化やドラマ化、さらにはコミカライズ化等しており、様々な媒体でこの作品を楽しめます。

そして今回私は文庫で読みました!

*ここからは少しネタバレを含みます。

講談社BOOK倶楽部公式サイト

※内容

ざっくり簡単に言うと、理系×天才×密室のミステリィ作品です。

こんな所でざっくり説明するのはおかしな話なので、深く解説していきます。

あらすじにもあるように、この物語は犀川創平(以後犀川
西之園萌絵(以後萌絵)がメインとなって物語が繰り広げられる。

そしてこの二人は、天才・真賀田四季の世界と対峙することとなる。

舞台は愛知県、妃真加島(ひまかじま)ここに犀川研究室の旅行で、犀川や萌絵、ほかのゼミ生はキャンプのために訪れていた。
妃真加島には真賀田研究所があり、優秀な研究者たちが日々研究に邁進していた。
そして研究所のトップには天才・四季が君臨していた。彼女は現存する最高の天才で、名実ともに研究所の活動の中心人物であったが、過去に犯した殺人によっても有名人物であり、研究所の一画に隔離されている存在でもあった。

犀川はそんな四季に一目会ってみたいという思いを抱きながら、妃真加島に訪れたのであった。(萌絵はゼミ旅行以前に一度会っている。)

必然的にも研究所に訪れた二人は、そこで不可思議な死体を見ることとなる。その死体は四季であり、両腕・両脚を切断された状態で、ウェディングドレスを身にまとい、移動式ロボットに固定された姿であった。

完全なる密室で、防犯カメラにもそれらしき人物は映っていない。
いったい誰がどのように殺したのだ?

事件を調査するが手がかりなど無いもない。そんな時、四季のコンピューターを調べていると、ある一文のみ残されていた。
「すべてがFになる」
はたしてこの言葉が意味するものとは...

犯人の手がかりも得れぬまま、なんと新たなる犠牲者も生まれてしまい

この密室殺人は一体だれがどのように?そして「すべてがFになる」が意味することとは?

極上の密室ミステリィを!

※感想

まずこの作品は、1996年に発行されていることに驚いた。
現在から28年も前の作品だ。なのにもかかわらず、本作に登場するコンピューター技術は、現代の物と変わらない。同等レベルであり、とても28年前の作品とは思えない。
例えば、VR世界やVRゴーグルを着用してのカーレース。私自身もそこまでVRを体験したことがないのだ。なのにもかかわらず28年前に体験している。
とても不思議な感覚であった。
他にも自動走行のワゴン型ロボットや音声認識など今現在使われ出した技術が登場することに驚いた。

本作は正直昔から気になっていた作品だ。しかし完全文系人間の私に本当に面白いのか?内容がわかるのか?と疑問があり、読まず嫌いをしていた。

正直に言おう。「すべてがFになる」のトリックは意味が分からなかった。
ネタバレになるが、10進法や16進法など私は知らない。だからトリックの意味は理解できなかった。理数系すぎる。
でもその点を加味しても、内容は面白かった。犯人を推理するのが楽しかった。

続きを読みたいと思う内容でした。ちなみに本作はもともとはシリーズ第4作として構想された作品であったが、これが1作目で良かった気がしている。

ということで、文系人間でも、トリックがいまいち分からなくても楽しめる「すべてがFになる」 

ぜひ皆さんも読んでみてください!

 

 

試し読みはこちらから